2026年5月14日、カスタムオブジェクトに階層的な親子関係が定義可能になり、子オブジェクトから複数の親オブジェクトへの多対多関係も表現可能になりました。親子関係の連動削除や、子データの合計や件数を自動集計する積み上げ集計フィールドが追加され、データ管理が効率化されます。利用にはEAP参加が必要です。
ロールアウト
2026/05/14
発表内容
カスタムオブジェクトにおいて、これまで提供されていた「ルックアップリレーションシップフィールド(1対多の紐付け)」に加え、データの階層的な関係を指定できる「親子関係」を定義できるようになりました。
また、子オブジェクトから2つの異なる親オブジェクトへ親子関係を構築することで、複雑な「多対多」のデータ構造を表現することも可能になります。
さらに、既存のルックアップリレーションシップフィールドを親子関係に変換できるようになりました。
具体的な今回のアップデートの特徴は、以下のとおりです。
親子関係フィールドの連動
親データが削除されると、それに紐づく子データも自動的に一緒に削除されるため、孤立データが残るのを防げます。
積み上げ集計フィールドの登場
関連する子レコードのデータを集計し、親データ側に「合計」や「件数」などを自動で計算・表示する読み取り専用フィールドが追加されました。
本機能を使用した具体的な活用例
-
返品・交換対応(リターン)
【親】返品受付 ── 【子】返品対象の商品
?積み上げ集計フィールドで「返品される商品の総数」を自動でカウントします。
-
プロジェクト管理・タスク進捗
【親】プロジェクト ── 【子】タスク
? 「完了ステータスのタスク数」を自動集計し、全体の進捗状況をひと目で把握できるようにします。
-
銀行・金融口座
【親】口座情報 ── 【子】取引履歴
? 取引日時の最大値を抽出することで、最新の取引日付を表示します。
既存のルックアップリレーションシップフィールドを親子関係フィールドに変換
新規でフィールドを作成するのではなく、既存のルックアップフィールドを親子関係フィールドに更新できます。
ただし、変更後は元に戻せないためご留意ください。
本アップデートにより、データの自動集計のために外部のシステムと連携させたり、手動で計算したりする手間がなくなり、関連するデータを自動で集計や管理できるようになりました。
留意点
- 「積み上げ集計フィールド」は読み取り専用のフィールドで、データは子レコードから自動計算されるため、手動で値を書き換えることはできません。
- 親オブジェクトが持つことができる子オブジェクトの数に制限はありませんが、複数の親オブジェクトの子として紐づけた場合、親オブジェクトの権限のうち、継承できるのは1つだけです。
- 子オブジェクトは他のオブジェクトの親になることはできません。
- 親子関係のフィールドは、どちらかのオブジェクトに既にレコードが存在する場合は追加できません。
- 積み上げ集計は、フィールドごとに最大10,000件の子レコードを集計でき、超過する場合は計算できません。
準備が必要なこと
Suite Professional以上のプラン、またはSupport Enterpriseプランのお客さまは、特に対応は不要です。
▼アナウンス原文
Announcing parent-child relationships EAP and roll-up summary fields for custom objects
▼参考記事
Defining parent-child relationships for custom objects (EAP)
Creating many-to-many relationships in Zendesk using custom objects
コメント
1件のコメント
7/23(木) 18:10更新
本EAPは、一般公開(GA)されました。
また、既存のルックアップリレーションシップフィールドを親子関係に変換できるようになりました。
サインインしてコメントを残してください。